静修CLUB    よいお年を

 12月30日 金曜日、
 おはようございます。 静修CLUB へ ようこそ。


 今年もいよいよ押し詰まりました。
 振り返りますと、
 静修CLUBのいくつかの活動が新たに具体化できました。


 ▷ 今年も応急手当を普及することができました。
 医療過疎で救急車の到着に40分近くかかる春野で、
 〝救急車が到着するまでにできること〟をテーマに実施しました。

 ▷ 静修のお茶をオランダに紹介しはじめました。
 この一環で春野のみなさんとアムステルダムにも出かけました。
 そして、静修にアムステルダムから人を迎え、
 彼らが Face Book で静修を世界に発信してくれました。

 ▷ トンネルcafeの運営に頑張っています。
 二度新聞に掲載いただいてお客さまも徐々に増え、
 野菜や手工芸品など、地域の産品を紹介する場にもなりました。

 ▷ ライダーズハウスをご利用いただいています。
 利用者数こそまだ少ないのですが、その認知度は高まっているようです。

 ▷ 名古屋の大きな団地と、衛星都市の関係ができそうです。
 大切に育てなければなりません。


 などなど。
 静修CLUBの結成から三年を経たいま思うのは、
 ものごとを形にするには時間がかかるなー、
 そして多くのみなさんの協力があって初めてだなーということです。
 種をまいてから芽が出るには少なくとも一年かかりますねー。


 わたしの仕事も徐々に増え、忙しくなってきています。
 これまで作り上げてきたことをおろそかにしないためにも、
 本葉になった苗は本来あるべきところに定植しながら
 次に必要なことを、
 そのプライオリティーを見定めながら取り組みはじめねば。


 ただ、同時に、
 これまでは、気づいて考えて実行することを一人でやってきましたが、
 これからはその必要性のコンセンサスを形成したうえで
 担い手を養成してともに継続的に機能するものにしていかねばと。
 制度を作るのでなく、システムにして動かさねばと思います。


 おっと、朝からまた深刻そうなことを考えてしまいました。


 まっ、それはそれとして真剣に悩み取り組みながら
 愉しく輝かしい新年を迎えたいと思っています。


 この一年、大変お世話になりました。
 少々気が早くはありますが、年末のご挨拶を申し上げ、
 みなさまに幸多き新年が訪れますよう、心からお祈り申し上げます。




・・・ 静修CLUB 

静修CLUB    あらたな拡がり

 12月26日 月曜日、
 おはようございます。 静修CLUB へ ようこそ。


 今月初め、静修の産物が新たに旅立ちました。
 原木生しいたけです。
 木漏れ陽の山で育ったしいたけです。


 友人の紹介で、
 名古屋の大きな団地の自治会が受け入れてくれました。
 毎月第二・第四土曜日、自治会主催の青空市が開かれるのにあわせ、
 まずはテスト販売をとお届けしました。


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 お客様の反応が心配でした。
 当日の午後、自治会長さんからお電話をいただき、
 開店30分で完売したとのこと。
 ほっとした一方、お客様が召し上がられての反応はまだわかりません。
 

 次回も販売したいからと増量の注文をいただきました。
 召し上がっての感想が次の売れ行きにつながるなー。
 まだ不安な気持ちは残りました。


 そして先週土曜日、
 二回目の販売結果は、やはり30分で完売とのご報告。
 団地の老人会では〝焼きしいたけ〟を愉しまれたそうで、
 「うまかったー」の評価をいただいたと。
 ほっとして感謝です。


 今後も継続して供給できるかとのお尋ねに、
 3月まで収穫できることを生産農家に確認して
 継続供給をお約束いただきました。


 一大消費地の名古屋で〝静修〟の名が拡がる、
 それだけでわくわくです。
 今回の静修の顔はしいたけですが、
 新しい静修の産物をご紹介するパイプができました。
 年を越せば、たけのこ、わらび、ぜんまいなどの山菜が出ます。
 杉や檜の香りもお届けできます。


 加えて特別にうれしかったのは、
 「団地の有志で静修を訪ね、集落のみなさんと交流したい」と。
 突然のことで頭の中がぐるぐる回りましたが、
 何かが生まれそうな気がしてワクワクがまた増えました。
 まずは、新茶の手摘みかなー、なんてね。


 どんな活動も事業も、人のつながりが基本と思っています。
 人がつながれば何かが生まれ、
 静修だって
 〝限界集落〟のレッテルが剥がせるんじゃないかなー。


 16戸人口40人の静修ですが、
 そんな限界集落が二千人超の住民が暮らす団地と衛星集落の関係に。
 そしたら、人や産品の行き来が起きて、仕事もでき ・・・ 。
 そんなふうに考えるのはまだ気が早いかなー。


 こんな早朝ですが、
 もうそんなワクワクの一日が始まっています。




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静修CLUB    クリスマス

 12月25日 日曜日、
 こんにちは。静修CLUB へ ようこそ。


 今日もトンネルcafeはオーブンです。
 いつものライダーさんから、こんな贈り物をいただきました。


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 手間をかけて心のこもったプレゼントです。
 さっそく、キオスクのカウンターに飾らせていただきました。
 今日のライダー諸氏の来店は比較的少なかったのですが、
 何人かの常連ライダーさんが家族連れでお越しいただきました。
 かりんとう饅頭をお土産にいただいたAさん、
 ありがとうございました。
 はじめてお越しいただいた奥さまと二人のお嬢さんの
 トンネルcafeの印象はいかがだったでしょう。
 「あそこへはもう行っちゃだめ」
 なーんてことになっていないといいんですけれど。
 「よいお年をお迎えください」 や、
 「来年もどうぞよろしく」のやり取りがそこここで聞かれました。
 そんな年の暮れに、
 「ここがあいているとうれしい」とか、「頑張ってくれてありがとね」など、
 ねぎらいの言葉もいただきました。
 これからも頑張るぞの勇気をいただいています。
 こちらこそ、ありがとうございます。
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静修CLUB    いましなければならないこと


 12月24日 土曜日、
 こんばんは。 静修CLUB へ ようこそ。


 さきほど、〝NHK SONGS スペシャル 吉田拓郎〟をみました。


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 28歳の時に作った〝人生を語らず〟について、
 29歳のインタビュアーは、
 「その頃の私にはとても人生について語る発想がなかった」と。
 それに応えて、
 「僕らのころは老成していた。議論した。だから学生運動もあった」と。


 吉田拓郎は70歳。
 私は10歳下ですが、〝老成〟を実感をもって理解できました。


 確かに学生時代はよく議論をしました。
 いま振り返ると赤面しそうなとんちんかんな議論も数多くありましたね。
 でもその頃は真剣で、突き刺さすような視線や大声でのやり取りも。
 そんな議論の中から学び、気づき、前に進むことを教えられました。


 いま、そんな議論をすることないなぁ ・・・ 。
 したいなぁー ・・・ 。
 みんなもそう思ってて、いつもは静かに自問自答していて、
 トリガーを引いたら、声をかけたら、集まってくるんじゃないかなぁ- 。


 そんなふうに心を動かされたひと時でした。

     He moved me ・・・
                and I've been always moved by someone.




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静修CLUB    追記 昨夜の嵐

 いやぁ、
 嵐というより、まさに台風でした。


 23時すぎに起きて様子をうかがっていたのですが、
 風が屋根を持っていきそうな瞬間があったり、
 横殴りの雨は窓を打ち続けていました。


 夜が明けた庭を見ましたら、
 門下がりの松の葉が、ざら板の上に降り積もっていました。
 集落から出る恐ろしの森を縫う道は、
 きっと路面が見えないほど枝葉が落ちていることでしょう。


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静修CLUB    うーむ

 12月23日 金曜日、
 天皇誕生日の朝です。 静修CLUB へ ようこそ。


 相棒の〝ゆめ〟が、
 ベッドの引き出しに身を沈めています。
 わたしの衣類を納めている引き出しは、
 飼い主のにおいがして暖かい、そんな場所なんでしょうかね。



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 さて、
 きのう、森のピアゴへ買い物に出かけました。
 二階にブックコーナーがあって、久しぶりにのぞきましたら、
 時代小説のブースが開設されていました。


 時代小説というと、
 海音寺潮五郎や司馬遼太郎が
 その作品の重厚さで代表格だと思っています。


 一方で、時代を江戸に絞ったとき、
 池波正太郎や藤沢周平がわたしの好みです。
 が、そのブースで目を惹かれるものがありました。


 坂岡真の長編時代小説です。
 書下ろしの文庫サイズですが、その表紙に惹かれました。


 田宮流居合の手練れである主人公が、
 いままさに斬りかかる敵に白刃を抜こうとする姿や、
 座から膝立ちになり刀を抜き上げる一瞬が描かれていました。


 これは居合を知る者でなければ描けない作品です。
 居合の姿というのでなく、
 そのうちなるものを表現しているように感じられ、 
 ブースの空気を凛と引き締めてさえいました。


 その表紙に誘われて購入しました。


 無外流を嗜みながら、
 茶原仕事でテニス肘を患って今しばらくは刀を振れない私ですが、
 この表紙を眺めながらイメージトレーニングに励むことといたしましょう。





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静修CLUB    はやにえ

 12月22日 木曜日、
 おはようございます。 静修CLUB へ ようこそ。


 きのうはあたたかな1日でした。
 その陽気に誘われて、今年納めのゆずの収穫に茶原に出ました。
 今日名古屋へ原木生シイタケを送るのですが、
 それに添えるつもりです。


 山の斜面のゆずの木は、
 特に手入れもされず野放図状態。
 そのため樹高は5メートル近くあって、
 脚立を延ばしても樹冠までは届きません。


 斜面に立てる脚立は不安定で、
 足場をこれに頼り、上半身はゆずの幹に預けるようにして収穫します。
 ご存知のように、
 ゆずの枝と幹には長いもので5センチ近くもある鬼とげが。
 これに少しでも触れようものなら、
 刺すというよりも皮膚に穴が開くという始末です。


 実を収穫しながら、来年に向けて枝を剪定しました。
 細枝を伐って、ずいぶん風が流れるようになりました。


 樹高を低くするためには幹の切断が必要ですが、
 最悪、鬼とげのかたまりが頭の上に落ちてきそうで、
 そうなればけがではすみません。
 切断は諦めて作業を終えました。


 人にとって鬼とげは厄介物ですが、
 鳥たちには大切な道具です。
 二本の鬼とげに早贄が刺さっていました。
 モズなどの仕業でしょう。
 山で獲った青虫とバッタを鬼とげに挿して保存していました。


 静修は鳥たちの渡りの経路にあたります。
 渡りの途中、食事をするのか、
 毛虫や青虫は稀にしか見ることがありません。
 毛虫が苦手な私には好天地です。


 集落のあるお宅では烏骨鶏を囲い飼いしていて、
 猛禽のハヤブサが網を破って侵入し、
 大切な鶏を襲ったとのことです。
 ハヤブサも渡りの途中だったのでしょう。


 ゆずの枝は、早贄を残して剪定しました。



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静修CLUB    やさしい、仲間たち

 12月19日 月曜日、
 おはようございます。 静修CLUB へ ようこそ。


 けさの空です。
 今日から暖かくなるとのことです。



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 さて、残念なことに餅つき会が開けませんでした。
 みなさまから、〝またやろうよ〟とのお声をいただきました。
 そう、やりましょーっ


 そんなわけで、土・日はトンネルcafeをオープンしました。
 

 気温が低く風も強かった土曜日は、
 これまでにないほどライダーの来店はありませんでした。
 亡くなったTさんの喪に服してみえたのかもしれませんね。
 ご葬儀にも、多数のライダーが参列していましたから。


 きのう日曜日は、暖かくなりました。
 薪ストーブを囲むように椅子を並べ、お客さま方が談笑。
 いつものトンネルcafeが戻ってきました。


 耳を傾けると亡くなったTさんの話題が ・・・ 。
 Tさんの存在がいかに大きかったかがわかります。
 ライダーたちは、
 「気をつけて走ろう。この街道沿いを盛り立てていこう」
 そう語り合っていました。
 素敵な仲間たちだなぁーと感動しました。
 わたしも、その仲間の一人になっているつもりです。

They moved me !


 このところ、いつものライダーに加えて、
 車でお越しのお客様が増えています。
 袋井、掛川、磐田、藤枝、そして滋賀県からも。


 当初は二輪と四輪のバリアーみたいなものを感じていましたが、
 このところお互いに声を掛け合い、
 いい雰囲気になっています。
 モータースポーツを楽しむ仲間たちという感じです。


 初めてのお客さまには気を遣うものですが、
 なんだかモータースポーツのお客さまには
 敬語も丁寧語も希薄になってしまいます。
 お客さまもそんな私を受け入れてくださっているのか、
 「寒いから風邪ひかないように」 とのど飴をくださったり、
 大きく手を振って帰っていかれます。

 春野の風に吹かる、やさしい方々です。



・・・ 静修CLUB  

静修CLUB    急報

 12月17日 土曜日、
 おはようございます。静修CLUB へ ようこそ。


 キ-ンと冷たい朝です。


 ここでお詫びしなければなりません。
 明日開催を計画していました餅つきですが、
 借りる予定でいた臼や杵が、
 昨日のこと連絡の不行き届きで使えないことがわかりました。


 参加を予定いただいた皆様には心からお詫びして、
 中止させていただきたいと思います。


 昨年から多くの参加者を得てはじめた餅つきですので、
 今後自前の資材整備に努力して
 年明けにもやりたいなーと思います。
 これに懲りずぜひご参加くださるようお願いいたします。




・・・ 静修CLUB

静修CLUB    やさしさが逝く

 12月15日 木曜日、
 こんにちは。 静修CLUB へ ようこそ。


 今日午前、静修CLUBにとって大切な方をお見送りしました。
 彼のやさしさは、
 たくさんのみなさんに注がれ、静修CLUBもその一人でした。


 春野をはじめて訪れ、また、一人で走っているライダーに語り掛け、
 春野のファンをたくさん作った方でした。


 彼の口調はあくまでやさしくて、
 誰もがすぐに溶け込み引き込まれていく、
 そんな人柄でした。


 2年ほど前、
 テントを張ってコーヒーを販売し始めたころ、
 Tさんは愛車をテント脇に停め、
 「おじさん、ここで何してるの」と。
 わたしは 「コーヒーを買ってもらおうと思ってね」と返しました。


 「ふぅーん、じゃ、コーヒー一つ」。
 初めてのお客さまでした。


 「看板も旗もないから何してるのかわからんねー。
 アウトドア好きのおじさんが、
 一人でバーベキューやってるように見えた」と続けました。


 Tさんの愛車は黒塗りで、磨き込まれてチカチカ輝いていました。
 バイクには全く縁のないわたしにも、
 バイクってこんなにきれいなんだと思ったほどでした。


 コーヒーを飲み終えての帰り際、
 バイクにまたがってエンジンをかけたTさんはひとこと、
 「みんなに紹介するねー」と。
 それからというもの、数多くのライダーが立ち寄ってくださるようになり、
 いまのトンネルcafeにつながっています。


 12月11日、Tさんが逝ったその日は、
 トンネルcafeも沈痛な空気のなかにありました。
 いまのトンネルcafeはTさんが声をかけてくれたおかげで続いていると
 その場にいたライダーたちに話しましたら、
 「一人で走っていた自分に声をかけてくれたのもTさんだった」と
 口をそろえるようにみなさんが。


 そういうTさんが今はいなくなってしまったことが信じられませんでした。
 〝バイク乗り〟といいますと、わたしたちの年齢のものには
 〝暴走族〟のイメージが少なからずあるのではないでしょうか。
 が、いまのライダーたちのジェントルな姿勢はそれを通り越して
 まさにテンダーです。


 そういうライダーたちに育てたのも、Tさんだったのかもしれませんね。


 今日のご葬儀を最期に、もうTさんに会うことはできませんが、
 彼の人格は多くの仲間たちの中に生きつづけていくことでしょう。
 春野の豊かな自然と空気を満喫しながらバイクを走らせる、
 そんな仲間たちが増えることを期待し、
 わたしたちも春野を愉しむみなさんを歓迎できるよう努めることを
 Tさんにお約束して、お別れいたします。


 ご冥福をお祈りいたします。


静修CLUB