静修CLUB    相棒partⅡ

    2月27日 土曜日、

        おはようございます。 静修CLUBへ ようこそ。










        冷たい朝です。

        朝まで生テレビを見ていて、そのまま眠れなくなりました。

        床にパチンコ玉を撒いたように方向が定まらない議論に

        国を代表する論客たちの資質を問いたい思いでした。










        そもそもこのバラエティー番組 ? を見たのは、

        私の相棒partⅡ〝あかり〟が体調を崩し、

        その様子を看ながらの所業でした。










        おとといまで、いつものように私の行く先々へついて回り、

        交通事故や連れ去りの心配のない山や畑を走り回る

        相棒partⅡでした。

        それが昨日の朝、食べた食事を戻してからというもの、

        頭をうなだれて座り、震えが止まらなくなりました。

        22日に気温の低い中シャンプーをしたものですから

        風邪をひいたのかもしれません。










        あたたかな陽が入る母屋の縁側に、

        毛布を敷いてしばらく様子をみていましたが、

        ほんの少し離れたすきにいなくなっていました。










        家のあちこちを探しましたら、

        浴室の入り口、バスマットの上で震えながら丸まっています。

        こんな寒いところにいてはと動くよう促しましたがダメ。

        仕方なく毛布を掛けてその場を離れ、

        時々様子をみに行くと寝息を立てています。










        夕方になって、改善を期待して見に行きましたら、

        まだ震えていますので、

        毛布ごと抱えて袋井の獣医へと向かいました。

        山道を左右に振られながら約40分の道のりは

        きっと相棒には苦痛だったことでしょう。










        相棒Ⅰが脂肪腫切除でお世話になってから

        こちらへ伺うのは1年半ぶりです。

        お茶の得意先でもある先生から、「久しぶりです」の声。

        診察が始まり経緯と容態を説明して、レントゲン撮影。

        初めて見た partⅡのおなかの中は白く映っていました。

        黒くなくてよかったと思いながら説明を伺いました。










        「特に気になる画像はありませんね。この子は臆病じゃ

        ありませんか。初めて食べたものを戻したとき、

        気の小さい子は何が起きたのかわからずに怯えてしまう

        ことがあります。 

        おなかの中はまだ気持ちが悪いでしょう。それを緩和する

        注射をしておきますから、一晩様子をみてください。」










        体調というより気の持ちようだったようです。

        ほっとして、先生に感謝しました。










        今朝はまだ布団の中から顔を出して眠っています。

        昨日から水以外は口にしていないので

        今朝は元気に食事してくれると嬉しいのですが … 。

        昨日は、久しぶりに心配をした一日でした。




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静修CLUB    〝緑〟は、あったかい

    2月25日 木曜日、

        おはようございます。 静修CLUBへ ようこそ。









        きのうのこと、

        経営コンサルタントOさんから電話をいただきました。

        「このところトンネルCafeが閉まったままですが、

        体調でも崩されたのですか?」 と。

        2月いっぱい冬季休業とさせていただくご案内が

        申し訳のないことにお届けできていなかったようです。

        その旨をお詫びして、

        3月5日からの春の営業開始をご案内しました。

        多くのみなさまからさまざまお気遣いいただいていることに、

        感謝の気持ちでいっぱいです。

        ありがとうございます。










        冬季休業の間は、

        農作業と山仕事の日々を過ごしています。

        茶原では、猪が掘った大穴を埋め、

        雑草を取って肥料を撒き、

        畝の番号表示やオーナー看板をメンテナンスします。










        今年はこうした作業に加え、

        茶原の上のわらび畑とクヌギ林を整理しました。

        この場所は〝峠〟と呼ばれています。

        火伏の神を祀る秋葉神社に通じる秋葉街道が通っていて、

        江戸時代、

        掛川宿を早出してこの辺りまで来ると日が傾き、

        〝日暮峠〟と呼ばれていた名残とのことです。










        峠の冬枯れのわらび畑では、

        毎年3月半ばになると、太ったわらびが出ます。

        昨日あれほど採ったのに今日またというほど。

        多少アクが強くなり硬くもなりますが、

        芽吹きは、9月末まで続きます。










        取り残したものは緑の大きな葉を広げ、

        それが重なってドーム状になります。

        こうなると注意が必要です。

        ドームの中はあたたかく、

        適度に湿ってまむしの格好の住処になるそうです。

        二度、遭遇しました。









        まむしは必ず雌雄でいるそうで、

        一匹見つけたら近くにいるもう一匹に注意せよとのことです。
        

                







        わらび畑の作業は去年できた枯れ葉ドームを刈り払い、

        株の根元に陽の光を当てて芽吹きを促そうというものです。

        この作業そのものの功罪と、

        果たしてこの時期でいいのかも根拠に乏しいところですが、

        やっちまった結果を待って、経験といたしましょう。










        わらび畑とその上のクヌギ林の境には、

        15メートルほどの棕櫚の木が五本立っています。

        この木の毛のような表皮は、

        箒の材料として買われていたころがあったそうです。

        このあたりでは、製茶用の小さな手箒を作るために、

        どこの茶原にも植えられていて、

        箒のニーズがなくなった今も、

        人の背丈くらいまで毛を剥がされた老木が

        そのころの名残を見せています。









        今回その棕櫚を、思い切って伐採することにしました。

        手入れされず痩せた幹に蔓やヤドリギがまとわりついて、

        以前から何とか外してやりたいと思っていました。

        寄生した植物を地面に近いところで伐ってやり

        二年間枯れるのを待っていましたが。

        







        伐採前後の写真です。

        作業後に里山チックになった峠ですが、

        棕櫚の幹は短く切断して、斜面を登る足場に使いました。

        緻密で硬い木質ですから、

        ここに立っていた形跡を長く伝えていくことでしょう。




        

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静修CLUB    忌事


    2月17日 水曜日、

        こんにちは。静修CLUBへ ようこそ。










        さきほど静修に、雪が舞いました。

        雪が落ちてくるほどの寒さではないように思うのですが、

        風に乗って、北から流れてきたのかもしれません。










        さて、今日は亡くなられた集落人のご葬儀でした。

        午前11時からの式はご家族を中心に、

        厳かな空気の中、執り行われました。










        式典会場は、都市部の葬儀会館でした。

        ひと昔前ならば、集落のお寺を会場に、

        集落全体が準備から後片付けまでを協力したことでしょう。










        今回は、村の世話役が、

        会場をお寺にするかを確認して、

        協力と段取りが必要かを判断しました。

        結局今風なやり方になり、

        もしかするとこれがきっかけになって、

        今後はこういう形になっていくのかもしれません。

        そうだとすると、

        村の伝統的がまた一つ忘れ去られることになるのでしょう。










        とはいえ、会場が今風の葬儀会館だったとはいえ、

        式典と読経は充実したものでした。

        名古屋あたりでの読経は、せいぜい15分程度ですが、

        今日は50分を超えていました。

        生前の功績をたたえ、

        戒名を与えてこの世の者ではなくなったことを知らせる、

        その一連をこれほど丁寧に行う慣習を知って、

        何か安堵しました。










        集落は一段と寂しくはなりましたが、

        中山間の限界集落をより厳しく見て、

        住人相互の結びつきをより強めるきっかけになりそうな

        そんな出来事でした。









…  故人のご冥福をお祈り申し上げます。






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静修CLUB    忌事


    2月16日 火曜日、

        こんにちは。静修CLUBへ ようこそ。










        残念なことですが、集落の弔事です。

        同じ組ではありましたが

        私自身顔を合わせたことのない方です。

        今夜がお通夜、明日がお見送りです。

        双方とも参列させていただこうと思います。










        これで集落の人口が、44人になりました。

        そして、独居の方でしたから、16戸となりました。










         「限界集落」 と呼ばれるのはあくまで統計上の話で、

        これまで特別な思いはありませんでした。

        が、実際に一人亡くなり、一戸減ることになって

        集落の将来に向けた厳しさを感じています。










        家を継ぐ子供さん方は集落の外での生活があります。

        山の中の家にその拠点を戻されることはないでしょう。

        中山間地が過疎化していく過程の実際を見ています。
        うーむ、なんとかしないと ・・・ 。
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静修CLUB お山の手入れ(その二)


    2月12日 金曜日、

        おはようございます。 静修CLUBへ ようこそ。










        けさは雲が出ているようで、星が見えていません。

        きのうから一転して、荒天になるとのことです。










        その昨日、

        外に出ないではいられない素晴らしい晴天でした。

        もちろん空気はまだ冷たいのですが、

        少し体を動かすと汗がにじみました。










        チェーンソーの刃を研いで、お山の手入れに取り組みました。

        40個の刃に丸棒状のやすりをかけます。

        研ぐというのでなく、刃を立てると言いますか

        丸まった刃を鋭く削る作業です。










        初めてのことで、これで切れ味がよくなるのかと半信半疑。

        峠のクヌギ林に持ち上げて成果を試します。

        相手は例の堅いかたーい棕櫚の木です。

        








        素晴らしいの一言でした。

        まさに歯が立たなかった棕櫚の幹に、

        チェーンソーが食い込んでいきます。

        しかし無理は禁物、けがのもと。

        木の傾き、とくに風向きに注意しながらゆっくり進めます。











        棕櫚の木はヤシの木のようにトップの受風面積が大きくて、

        少しの風にもわずかに揺らいでいます。   

        そのため、どちらへ倒れるかを常に考えながらの伐採です。











        初めての体験というのは実に爽快です。

        ああじゃないかこうなるんじゃないかと考える作業は、     

        脳みそに張った蜘蛛の巣の糸が
        一本一本切れて飛んでいくような気持ちよさをもたらします。

        その昔、仕事でN88Basicを組んでいた時を思い出します。

        自分の発想をPCに指示して結果を出す、

        指示が間違っていてうまく動かない、

        その原因を探しながらまた新しいことを学ぶ、

        そんな喜びもありました。

        ただこの作業はほぼ100%が座って頭を動かすもので、

        棕櫚の木の伐採には身体の動きが伴います。

        その点で、こちらのほうが爽快感は大きいかな。

        それに最も大きな違いは、

        チェーンソーをつかいながら

        「ながい間、お疲れさんだったね」という思いが

        自然に湧き出ていることでした。










        静寂な山の中では、

        作業しながらいろんなことについてを深く考えます。

        文武両道、素晴らしい人生のステージだと思うんです。




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棕櫚の木がなくなって、すっきり全貌のクヌギ林です。
        そうそう、山の暮らしにはこんな愉しみもあります。
        破れたジーンズに、パッチという勲章を繕ったところです。
        こんな作業でも蜘蛛の巣は飛んでいきますよっ(*^^)v

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静修CLUB お山の手入れ

    2月10日 水曜日、

        おはようございます。 静修CLUBへ ようこそ。










        今朝も冷えています。

        それだけに、星がきれいです。










        きのう、引き続き茶原の峠の草刈りをしました。

        わらび園の上に

        さほど広くはないのですが、クヌギ林があります。

        シイタケのホダ木用のクヌギが20本ほどの林で、

        夏には大きく広げた枝の間から、

        木漏れ陽が緑の光のシャワーとなって注ぎます。

        気持ちのいい場所です。










        今年はここに少し手を入れて、

        わらび園より一段と高い場所からの景色を観ながら、

        お茶や星空を楽しむステージにしたいと思っています。









        冬枯れの今のクヌギ林です。

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   わらび園からクヌギ林への
  登り口です。


  丸太の階段も、
  そろそろ作り替えないとなー。
  それにしても棕櫚の幹は硬く、
  苔こそ生えているものの、
  朽ちる気配もありません。











        カメラを傾けて撮ってしまいました。

        実際の斜面は、もっと緩やかです。


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        まずは、もう利用しなくなった棕櫚の木を伐りましょう。

        2本ばかり。

        広がる視界はそれだけでも十分でしょう。


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        ただですねぇ、
        前述のように棕櫚の幹は非常に硬いので、
        チェーンソーの刃にやすりをかけんとなー。
        それもやったことないんで、うまくいくかなー。
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静修CLUB 農作業、開始 !

    2月9日  火曜日、

        おはようございます。 静修CLUB へ ようこそ。









        半月ぶりのアップです。

        この間、実に寒い日が続きました。

        部屋を閉め切ってファンヒーターを焚いても、

        ダウンジャケットを脱げない日々でした。

        炭や薪で暖をとるしかなかった頃の厳しさが想像されました。




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        さて、

        先週末からはそんな寒さも少し和らいで、

        もしかすると身体がやっと慣れてきたのかもしれませんが、

        そろそろ農作業に取り掛かることとしました。

        静修に暮らし始めてから書き続けている日誌は、

        茶やわらびなどの農作業、

        庭や家屋の手入れ、

        静修CLUBの活動など、項目別にメモしています。










        いつ肥料を撒いたとか草刈りをしたなどは

        この静修日誌の記録を参考にして作業を始めています。

        山の先生である集落の高齢者に教えてもらった頃合いを

        記録した日誌は、大切な財産です。










        あたたかな日差しに露が消えるころを待って、

        茶畝の間の草を取ります。

        ここは、去年秋に刈った茶の枝葉が枯れて重なって、

        ふかふかの布団の上を歩くようです。

        そこに生えている雑草は、掘り起こすまでもなく、

        つまんで持ち上げるだけで抜けてくれます。

        ですから、草取作業は、散歩をたのしむようなものです。










        きのうは、ひととおり散歩してきれいになった茶畝に

        配合肥料を撒きました。

        春の芽吹きの準備に取り掛かっているだろう茶の木に

        厳しい冬をよく頑張ったと言いながら撒きました。

        冬の終わりの茶原の陽光は思う以上に強くて、

        顔がひりひりと灼けていくのを感じるほどです。










        このあと、茶原の峠にあるわらび畑の草を刈りました。

        ここは雑草を刈るのでなく、

        枯れてドーム状になったわらびの葉を刈って崩して、

        株元に陽があたるようにしてやる作業です。










        刈り払い機に、

        庭師の友人が届けてくれた新しい刃を取り付けて

        作業開始です。










        枯れてカラカラに乾燥したわらびの葉は、

        回転する刃をあてるとたちまち粉々に。

        ドームだったその中は、なにかの獣が寝床にしていたのか、

        土が中華鍋のように凹んで、

        いかにも心地よさそうな空間になっているものも。










        昨日はそんな作業を立て続けたものですから、

        今朝は何となく体が重いんです。

        が、きょうはそのわらび畑に肥料を撒きます。

        この畑のわらびは毎年太く育って、

        もらっていただく方々からは好評をいただいています。

        今年もそんなわらびになるよう、張り切って撒きましょう。







・・・ 静修CLUB