静修CLUB へ ようこそ 
茶原で足場や土留めを造りはじめて、今日で3日目です。
けさも、早くから鎮守の森に上がって木をいただいてきました。
滑りやすい斜面で、折り重なって倒れている木の中から
適当な太さのを引っ張り出し、
枝を払って車まで運ぶ、
これ、わたしにとっては結構きつい作業なんですよ。
でも、寒い今の時期にやっておけば、
虫に刺されたりマムシの心配をしなくて済みますからね。
木を運び出したら、足場用と杭にする木を選別して、
それぞれの長さに切りそろえ、
杭にするものは一方の先を鉈で尖らせます。
これがなかなかうまくできなかったのです。
それでも、数をこなしているうちに要領がわかってきて、
1本尖らせるのに、鉈を20回近く振るっていたものが(はずかしながら)、
このところは6回程度で終わらせることができるようになりました。
うまくいけば4回です。
何事にも熟練(というほどのことではないかな?)があるものですね。
鉈を振るいながら思ったんです。
作業する側から見た熟練の効用とは、
(1)処理速度が速まって作業量を増やせることから、
労働力の売上総額を増すことができる。
(2)品質が上がり、作業や製品の売却単価を上げることができる。
(3)一定の作業量をこなすだけであれば、全体の作業時間が短くなり、
他の作業や能力向上にういた時間を振り向けられる。
これを、資本家の側から見ると ・・・
労働対価を一定にしておくだけで、利潤を増やせる、か。
うーむ、マルクスの〝生産の三要素〟を思い出しました。
・・・ 「土地」、「資本」、「労働力」
3つとも静修にはあると思うんだけど、あとは思い入れかな ?
大学時代の友人は、勉強机の背後に書架を置いて、
そこに資本論の原典を納め、
背中にマルクスの偉大さを感じながら経済を学んでいました。
彼は今どんな日々を過ごしているのでしょう。
風の音しか聞こえない山中での作業では、様々なことを考えますが、
伏線には幼く若い頃の思い出がある場合が多いのです。
きょうは、大学時代の思い出でした。
<鎮守の森から静修を見晴るかす>
・・・ 静修CLUB